ガラスという素材のもつ透明感に負ける作品が多い中、 黄色の放つ強烈な光のメッセージは異彩を放ち、 新しいクラフトが生まれる予兆を感じさせる作品である。 日本の美学や工芸の流れを突き破るべく、 新たな視点と美学による作品の過去への挑戦、クラフトへの挑戦を評価したい。 おおらかで軽妙自在なフォルムをもつ光の塊の周辺には、 爽やかな風が吹いており、理屈抜きに楽しく、 使ってみたい衝動にかられる…そんな作品である。
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