工芸都市高岡2007クラフトコンペティション

漆マテリアル賞

漆 刻

川鍋 幸弘/新潟県村上市

 
木の生きた歴史である年輪を、あえて器のテクスチャーとして生かしたところに、作者のセンスを感じる。決して洗練されているとはいえないが、自然の延長線上から生まれる飾りのないデザインは、木の温もりを改めて想起させてくれる。拭き漆仕上げだから普段づかいにも強く、あらゆる側面から見て非常にバランスがいい。お茶やコーヒーの器として、また菓子や果物を盛るなど、四季を通じて活躍してくれそうだ。

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