工芸都市高岡2008クラフトコンペティション入賞作品

白樺の酒器

福永 浩太／北海道

白樺という素材の選択が、実にすばらしい。一献かたむければ、たちまち目の前に湖と山が織りなす美しい風景が広がり、澄んだ風が頬をなでていく。そんなシーンが容易に想像できるという、クラフトの持つ力を十二分に発揮した作品。かなり高度な技術を用いていながら、見る人にそれを感じさせないシャレ感もまた、いい。素材、デザイン、フォルム、ディテール…、すべてのバランスのよさがグランプリの決め手となった。