2021年 金属

奨励賞(高岡市長賞)

View Point

青銅

6×4×4㎝

¥16,500

Shy Shadow(芳村 朗)×有限会社 佐野政製作所

Shy Shadow(ヨシムラ アキラ)×サノマサセイサクショ

富山県高岡市

https://www.sanomasa.net/item

芳村朗

1999年
米国Rhode Island School of Design 卒業
2005年
HGTV『I want That!』テレビ出演
2007年
Shy Shadow 設立
2013年
MoMA Museum Store『Destination NYC』 入選

有限会社 佐野政製作所

1976年
創業
1986年
有限会社 佐野政製作所として法人化

作品について

「平面の国旗を立体化したらどうなる?」という好奇心から生まれた置物です。上から見ると国旗、角度を変えて見るとスタイリッシュなデザインが楽しめます。様々な角度でものを観察する必要性を感じる昨今。自国、他国を新しい角度で見つめて、 今までとは違う何かを感じ取っていただけたら嬉しいです。

講評

今回の奨励賞(高岡市長賞)の審査には、私の視点からの考えも盛り込み、審査をしていただきました。この作品は、上から見ると平面的な国旗に、斜めから見ると建築物を思わせる立体的な造形に、横から見ると平面的で洗練されたデザインが目に映り、異なる視点から眺めることで見え方が大きく異なる作品です。今年は東京オリンピック・パラリンピックが開催された年であり、国旗を様々な角度から眺め、その一面、一面に美しさを感じさせるデザインには、同大会のテーマであった「多様性と調和」と通じるところがあると考えさせられました。そして、高度なデザインであるにも関わらず、細部まで丁寧に仕上げられた完成度の高さには、作り手の技術の高さ、豊かな「手間」を感じる魅力的な作品でした。

(高岡市長 角田悠紀)

二次元を三次元にすることで新しい見え方に挑戦した作品です。一見すると通り過ぎそうでしたが何か引っかかり上から覗き込むと形状の意味が理解できます。国旗と言う扱いにくい題材を形状の美しさと仕上げのクオリティの高さで見事表現されていました。作品が選ばれた後でデザイナーと高岡の製作所とのコラボと知り腑に落ちました。サイズ感もよく値段もしっかりしています。今後バリエーションが増え色々な国旗の立体が並んだ姿を見てみたいです。

(寺山紀彦)