2022年 ガラス
個人的な視点賞(寺山紀彦賞)
存在の果て
ガラスビーズ、大理石
26×26×14㎝
¥120,000
Venturova Kristyna
Venturova Kristyna
茨城県取手市
- 1994年
- プラハ生まれ
- 2013年
- ヴァーツラヴ・ホラル美術高等学校陶芸専攻 卒業
- 2016年
- 富山市立富山ガラス造形研究所 交換留学
- 2017年
- プラハ美術工芸大学芸術学部ガラス専攻 卒業
- 2018年
- 京都造形芸術大学 交換留学
- 2019年
- プラハ美術工芸大学大学院修士課程ガラス専攻 卒業
- 2020年
- 現在、東京藝術大学ガラス造形研究室所属
作品について
この作品は、日本で無作為な要素がある手法に感銘を受けて制作したものです。「制作の過程を全て計画通りに行う」と、「一部に偶然な要素を取り入れて制作する」という二つの制作方法のコントラストを表したいです。そのため、ガラスビーズを一個一個並べ、ある程度まではできる限り制作の過程を制御します。しかし、最終的にどのような模様が出現するかは偶然に生まれた結果です。また、チェコにあるガラスビーズの安っぽいイメージを覆したいという思いがあります。
講評
ガラスの繊細さと透けることの美しさを十分に引き出した作品です。置いてある姿も魅力的ですが優しく持ち上げると自分の手の輪郭がぼんやりと浮かび上がりこの作品の良さがより伝わりました。小さなガラスビーズを並べ火にかけることでどこがどのように接着していくのかは自然に任せる制作工程もこの作品の魅力の一つになっています。難しいのでしょうが欲を言えばもっと大きなものが見たかったです。
(寺山紀彦)