2022年 テキスタイル
個人的な視点賞(小林和人賞)
skin color
- 2001年
- 多摩美術大学デザイン学科 卒業
- 2009年
- 作家活動開始
- 2021年
- 日本民藝館展入選
作品について
肌の色をモチーフに15色に染め分けたカシミヤ糸を二重織で織り上げました。この技法はタテ・ヨコの糸が交差して色が生まれるのに加え、上下二層の面が交わる事で新たな色が生まれます。カシミヤが発する温度感と様々な色が生み出す人肌のぬくもりを作品にまとわせました。
Selection
2022年 テキスタイル
個人的な視点賞(小林和人賞)
肌の色をモチーフに15色に染め分けたカシミヤ糸を二重織で織り上げました。この技法はタテ・ヨコの糸が交差して色が生まれるのに加え、上下二層の面が交わる事で新たな色が生まれます。カシミヤが発する温度感と様々な色が生み出す人肌のぬくもりを作品にまとわせました。
講評
確かな技術に裏打ちされた作者の美意識が、凛とした気配として⽴ち上がっていると感じました。抑制の効いた穏やかな⾊調でありながら明晰さを失わず、⾃ら染め分けた寒暖含むこれだけの⾊数を限られた⾊幅の中に破綻なく収めているのは、⾼い構成⼒の賜物だと思います。今回のコンペティションでは、伝統技術を同時代的視点から捉え直した作品や、現代に於ける⼯芸素材を再考する作品が⾼評価に繋がりましたが、本作品の様な真っ直ぐな仕事が与えてくれる感動を⾒過ごしてはならないと考え、票を投じました。
(小林和人)