2022年 その他
個人的な視点賞(辰野しずか賞)
組/絡
胡桃樹皮
①:20×25×22㎝、②:20×21×24㎝
①幅広・②細:各¥20,000
渡部 萌
ワタナベ モエ
東京都杉並区
- 2014年
- 自然素材を用いた制作をはじめる
作品について
素材の性質を尊重し、合理的な作業によってそのもののありようを変えてしまうこと、を制作において大切に思っています。なだらかに膨らむ木の表面から平行を切り出すと、細い切れ端が貯まります。
Selection
2022年 その他
個人的な視点賞(辰野しずか賞)
胡桃樹皮
①:20×25×22㎝、②:20×21×24㎝
①幅広・②細:各¥20,000
ワタナベ モエ
東京都杉並区
素材の性質を尊重し、合理的な作業によってそのもののありようを変えてしまうこと、を制作において大切に思っています。なだらかに膨らむ木の表面から平行を切り出すと、細い切れ端が貯まります。
講評
自然の中で生息していた樹皮が、作家の手によりすっと我々の生活に馴染む存在に生まれ変わった作品です。まるで自然と私たちを繋いでくれるような感覚すら覚えるほどに、素材に対して素直で合理的な形状に美しさを感じます。この作家は自ら山に入り素材を採り、手作業で作品を作り出しています。その素材選びから製作のプロセスに至るまで、自然環境に対し害が出るような工程を可能な限り省いていることに以前から好感を持っていました。作品説明にもう少しその背景が見えることで、上位の賞を狙えていたかもしれなかったのが残念でした。今後の作品もとても楽しみにしています。
(辰野しずか)