「商工とやま」平成19年1月号
ポートラムのここが知りたい。 素朴な疑問Q&A
平成18年4月29日に開業し、11月9日に乗車100万人を達成したポートラム。
あたらしい公共交通システムとして、県内だけでなく全国的に注目を集めています。市民の足として、観光の目玉としてすっかりお馴染みですが、まだまだ知らないことが多いのも事実です。
今回はポートラムについての素朴な疑問・質問に、富山ライトレール株式会社さんに答えていただきました。
●ポートラムについて
Q どうして7色なの?
A 朝のラッシュ時間帯に10分間隔で高頻度運行を行うため、7編成の車両が必要となりました。それぞれの車両にアクセントカラーをつけることで電車をより個性的にしました。
Q 1日に7色の車両が 全部走っているの?
A 平日は1日に6色の車両が運行しています。1台は点検のため、車庫に入っています。
Q いつ、何色が走っているっていうのは、わかるの?
A 日によって、同じ時間でも違う色の電車が走っています。本社では運行管理を行っており、何色が運行しているかを把握しています。
Q 車両って、1台いくらするの?
A 約2億円です。
Q どこで作られたの?
A 新潟トランシス株式会社で製造しました。複数の会社から提出されたデザインや価格等を検討し、より良いと思われる会社を選びました。
Q 走る速度は時速何キロ?また、最高速度は?
A 一般道を走る軌道区間は最高時速40キロ、鉄道区間は最高時速60キロです。一般道では、道路状況に合わせて、もう少しゆっくりしたスピードで走っています。
Q ちゃんと時刻表どおり正確?
A 事故等がない限り、ほぼ時刻表通りに運行しています。
Q 雷は大丈夫?停電になったらどうなるの?
A 城川原駅近くのライトレール専用の変電所から電気をとっています。電気は2回線ありますので、1回線で電気が止まった場合でも運行は可能です。しかし、2回線ともに電気がこなくなると、ライトレールは動かなくなります。
Q 低床だけど、大雪が降っても大丈夫?
A 軌道区間は融雪装置で、鉄道区間は除雪車にて、降雪の状況に合わせて対応します。
Q 座席数がちょっと少ないのでは?
A 28席の座席があります。バリアフリーの通路や車いす用スペースを広く確保するために、座席数は少なくなっています。でも、気軽に腰掛けることができるように、1・5人用の椅子もあります。
Q 貸し切りはできますか?
A 高頻度運行のため、車両運行の調整が必要となりますが、調整ができれば可能です。
ご要望があれば、検討していきたいと思います。
Q イベント車両はあるの?(市電のビア電のような…)
A 今後、お客様に喜んでいただけるようなことを考えていきたいです。(クリスマスには、一部の車両に飾り付けをしたり、クリスマスソングを流しました。)
Q 車内で観光アナウンスしないの?
A 観光案内の予定はありませんが、車内放送広告の募集を行なっています。広告として、駅周辺の施設案内を行う予定です。
Q 車体にラッピング広告をしないの?
A 車両のデザインを活かすために、今のところラッピング広告は考えておりません。
Q ペットと乗車できますか?
A 小動物などをペット用ケースに入れている場合や、盲導犬などは一緒に乗車できますが、それ以外は乗車できません。
Q 海水浴に行くような格好で乗ってもいいの?
A 周りのお客様にご迷惑のかからない、常識の範囲の服装であれば大丈夫です。
●運転士さんに聞きたい
Q 運転士になるには?
A 甲種動力車操縦者免許と、乙種動力車操縦者免許が必要です。
Q 運転士で、得したことは?
A 運転席からの立山連峰の眺めです。運転士の特等席です。
●グッズについて
Q 一番人気のグッズは?
A チョロQやライトレール最中、ネクタイなどがよく売れています。
Q 売り切れのチョロQ、もう販売されないの?
A 赤と青が売り切れですが、黄緑とオレンジは販売中です。赤と青については、要望等が多いため検討中です。
Q 新しいグッズ販売の予定は?
A 現在のところいくつか検討中ですので、楽しみにお待ち下さい。
●その他
Q 県外からの視察が多いようですが。
A 行政関係や鉄道関係者、NPOなどからの視察がありました。約2,000人くらいです。
Q 日本でライトレールが走ってるところがあるの?
A 万葉線をはじめ、福井や岡山、広島など全国13箇所で低床車両が走っています。
ただし、全車両とも低床のバリアフリーで、運行しているのは富山ライトレールが初めてです。
Q 100万人の次の目標は?
A 150万人、200万人と、今後もたくさんの方に乗っていただける、皆様に愛される鉄道会社になることです。これからも、安全・安心な鉄道事業者を目指してまいります。
新幹線の開業や市電の環状化、富山駅の南北の一体化など、今後の公共交通に、さらに期待が高まりそうですね。
富山ライトレールの皆様には、お忙しい中、たくさんの質問にご回答いただき、ありがとうございました。