「環境社会検定試験(以下、eco検定)」は、企業や地域社会、家庭のあらゆる場面で環境保全に取り組む人=「エコピープル(eco検定合格者)」を育成し、「持続可能な社会」づくりを目指すため、東京商工会議所が平成18年度からスタートさせた検定試験です。
試験はこれまでに3回実施され、4万人近くの受験者が挑みました。その結果、2万7千人のエコピープルが誕生しました。
eco検定では、地球温暖化や大気汚染など環境問題の実態から地球サミット、京都議定書など環境をめぐる世界の動き、グリーン購入、省エネ製品や環境ビジネス、ゴミのリサイクルなど環境と経済・社会、さらに環境と共生するための一人ひとりの暮らしと行動など、幅広いテーマから基礎知識を問う問題が出題されます。これらの内容は『公式テキスト』に分かりやすく説明されています。検定受験に関係なく、環境に関する知識全般を体系的に学ぶ際にも大変便利なテキストです。
試験では、公式テキストに準拠(平成20年度試験は、改訂版テキストに準拠)、一部、最近の時事問題などについて環境白書などからも出題されます。
なお、eco検定では級の設定はありません。
eco検定で得られる幅広い知識は、日常生活や地域社会における環境配慮への自発的な活動のほか、企業における社会的責任(CSR)対応や環境ビジネスへの展開などに活かされることが期待されます。例えばISO取得後の継続学習の一環として、社員の意識改革や自己啓発にも役立てられます。
また、取得する社員が増えることで、企業のイメージアップにもつながります。
学生の方にとっては、知識の幅を拡げ、国際的な視野でこれからの社会の姿を考えることができ、環境保全に取り組んでいる企業・団体等への就職活動でアピールする材料にもなります。
第1回試験の内訳を見ると、「製造業」や「サービス業」をはじめ、あらゆる業種で受験されていることとが分かります。また、これからの時代を担う人材である「大学・大学院」の受験者が多いことにも注目できます。
eco検定の合格者であるエコピープルの方々には、常に環境問題に関心を持ち、「持続可能な社会」づくりを目指すオピニオンリーダーとして、また、様々な分野でのトップランナーとしての活躍が期待されます。
そこでエコピープルの活動を支援するサイト(http://www.eco-people.jp/)を設立し、活動発表の場や研修会、情報を提供し、仲間づくりや連携支援でエコピープルをバックアップしています。
さらに、2名以上のエコピープルでつくる「エコユニット」の環境活動も支援しています。「エコユニット」とは、業種や事業内容、規模に関係なく、環境に関する基本的な幅広い知識を持って活動する人たちの集まりです。登録ユニットについては、ホームページで活動を紹介したり、エコユニットマークを名刺や会社案内などに使用することができます。
eco検定は、平成20年度第4回試験より当所で実施、受験することができるようになりました。
7月と12月に実施されますので、検定をきっかけに、環境について知ることから始めませんか。
■お問い合わせ先 当所産業振興部 TEL:076-423-1170
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