ベストショップコンテスト（主催／富山市、当所、富山新聞社）は、現在、多様化・個性化する消費者ニーズや環境問題等に対応した「魅力ある個性的な店づくり」に取り組んでいる店舗を、ハード・ソフトの両面から審査し表彰を行うことで、富山市商業全体の活性化と消費者サービスの向上ならびに更なる創業意欲の喚起を図ることを目的に開催しており、今年度で60回を終了しました。
元々は、戦後の経済復興と明るい街づくりを願って始められたもので、はじめは「照明コンクール」として、やがて「新しい店づくりコンクール」「よい店づくりコンテスト」などと名称を変えながら続けられ、第37回（昭和59年度）から現在の名称になりました。当初の審査は「照明コンクール」の名称のとおり、その店の照明が重視されましたが、昨今では、環境問題や高齢者対策、バリアフリーなど社会的な課題への対応も求められるようになり、そうした時代の変化に応じて審査基準も変わっております。
現在のコンテストは、当所管内の小売店、美容院などのサービス業の店舗、飲食店などで、概ね1〜2年以内に新規開業や改装を行った店舗を対象にしており、自薦、他薦は問いません。また審査は、審査員（店舗診断コンサルタントや販売士、カラーコーディネーター、タウン情報誌の編集委員等）がお店を実際に訪問して行い、合議により総合的に評価しています。審査のポイントは次の6項目です。
（１）外装施設
（２）店内関連（商品配置、季節感、ＰＯＰ、買いやすさ等）
（３）照明・色彩効果
（４）清潔感
（５）接客態度
（６）高齢者・環境対策
賞の内容も時代の変化に対応して何回かの改正があり、第58回（平成17年度）からは、グランプリ大賞が1店、優秀賞が2店のほか、各部門賞としてサイン・景観賞、ナイス・ディスプレー賞、ベスト・ライティング賞、色彩・コーディネート賞、ベスト・パートナー賞、高齢者・環境対策賞の6つの賞にそれぞれ1店を表彰しています。さらに賞にもれた店舗から審査員特別賞を選考する場合があります。
第60回となった今年度は30店の参加があり、一般市民からインターネットによる投票の結果を審査の参考に加えるなどの改善を行った結果、グランプリ大賞に「パティスリー ヴェルフヲンス」優秀賞に「富山柿里」「大場養蜂園カフェ38」が受賞されました（▼こちら参照）。
コンテストの内容が時代とともに変化しているように、受賞された店舗では時代の流れを取り入れつつ、オリジナルなお店づくりに励んでおられます。当所は、当コンテストの実施などを通じて、これからも「がんばる企業」を応援していきたいと思います。
ベストショップコンテストの審査はいつも各分野の専門家が、厳正かつ慎重に行っています。近年、消費者の商店や商品の選択に対する目が肥えている中、参加されるお店はそれぞれこだわりを持ち、かつ、お客様の立場に立ったお店づくりに大変なご苦労をされて取り組まれておられることが感じられます。
今後は、商品を美しく見せる店内照明、外から分かりやすい看板設置等に気を配るだけでなく、時代の変化に合わせた環境対策への配慮や、高齢者・身障者を含めたすべてのお客様が入りやすく、また行きたくなるようなお店づくりをしていただけることを期待しています。
| 第60回（平成19年度） パティスリー ヴェルフヲンス（天正寺） |
| 第59回（平成18年度） ワシントン靴店今泉店（今泉） |
| 第58回（平成17年度） エルサカエ富山総本店（奥田町） |
| 第57回（平成16年度） パウンドハウス富山堀川小泉店（堀川小泉町） |
| 第56回（平成15年度） 蛇の目寿し（奥田本町） |
| 第55回（平成14年度） 牛島屋（中央通り） |
| 第54回（平成13年度） メガネハウス富山奥田店（千代田町） |
| 第53回（平成12年度） NEXUS（天正寺） |
| 第52回（平成11年度） リブラン・パルファンドゥ（赤田） |
| 第51回（平成10年度） WARAKU＆OASIS（堀川） |
| 第50回（平成9年度） Aming富山店（二口町） |
| 第49回（平成8年度） ラ・アンサンブル（上本町） |
| 第48回（平成7年度） メンズギャラリー ル･シック（堀川） |
| 第47回（平成6年度） やかもち蔵（上飯野） |
| 第46回（平成5年度） 花メイト（布瀬町） |
| 第45回（平成4年度） メガネのハラダ東店（中川原） |
| 第44回（平成3年度） アメリカンスクエア マツヤ2（上飯野） |
| 第43回（平成2年度） ドリームアイランド バンドス（布瀬町） |
| 第42回（平成元年度） 大野屋富山今泉店（今泉） |
| 第41回（昭和63年度） ローザ大成堂（元町） |