会報「商工とやま」平成25年1月号
新年挨拶
年頭のごあいさつ
富山市長 森 雅 志
平成25年の年頭にあたり、謹んで新春のお慶びを申し上げます。
日ごろ、富山商工会議所役員並びに会員の皆様方には、地域経済の振興や観光事業の推進などを通して、魅力ある地域社会づくりに多大なご尽力をいただいておりますことに対し、深く敬意と感謝の意を表します。
我が国の経済状況は、一昨年に発生した東日本大震災の復興需要が続くと見込まれるものの、デフレや円高の長期化、さらには欧州や中国等との対外経済環境の悪化が懸念されるなど、依然として注意が必要となっています。
一方、地方公共団体におきましては、人口減少と少子・超高齢化社会が進行する中、分権型社会の実現に向けた地方の創造性・自立性を高め、定員管理の適正化や民間委託の推進を行うなど、行財政改革を強力に進めるとともに、多様化・高度化する市民ニーズに的確に対応して、限られた財源を重点的・効率的に配分しながら、個性あるまちづくりを進めていくことが極めて重要になっています。
本市では、昨年4月から総合計画の後期基本計画がスタートし、未来に向かって大きく飛躍し市民一人ひとりが将来に希望を持てるよう、「人・まち・自然が調和する 活力都市とやま」の実現に向け、各種施策を着実に推進してまいりたいと考えています。
このような中、皆様方が、地域社会の中心的存在として「活力ある産業づくり、住みよく魅力あるまちづくり、心豊かな人づくり」に、一丸となって積極的に取り組まれておりますことは、誠に心強い限りです。
とりわけ、地域経済を支える中小企業者の育成・支援はもちろんのこと、就労支援や公共交通を活かしたまちづくり、中心市街地の活性化の推進や富山の魅力を再発見し情報発信する観光事業など、幅広い分野でご協力いただいておりますことに改めて感謝申し上げます。
市といたしましても、景気の動向を的確に見極めながら、地域経済の活性化に寄与する施策を推進する一方、平成26年度末の北陸新幹線の開業を見据えた富山駅周辺地区の南北一体的なまちづくりや、昨年3月認定を受けた第二期中心市街地活性化基本計画の推進、さらには国の成長戦略に位置づけられた「環境未来都市」に選定されたことから、環境や超高齢化社会への対応に先進的な取り組みを行うこととしております。
また、市民福祉の向上や、産業、環境、文化、教育水準も含めたまちの総合力を高め、多くの方々から「訪れてみたい」、「住んでみたい」と思われるような、誰からも選ばれる魅力ある富山市となるよう努めてまいりますので、皆様方には、今後ともご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
終わりに、今年一年が明るい年となりますよう祈念いたしますとともに、富山商工会議所のますますのご発展と、犬島会頭をはじめ役員並びに会員の皆様方の一層のご健勝、ご活躍を心からお祈りいたしまして、新年のあいさつといたします。