〉夢ひらく〉㈲天野餅店(2013年1・2月号)もち製造販売
~ 餅づくりで地域文化を継承 ~
創業明治34年の天野餅店は、当主の天野修さんが5代目となる老舗の餅屋さん。
「親の代その前の代と、お客様には長いお付き合いをしていただいている方がたくさんいらっしゃいます。お客様が代替わりされた際にもうちを選んでいただけることはありがたい事ですし、絶やしてはならないという気持ちで身が引き締まります」
餅は、人生の節目といわれる場面で非常に関わりが深いもの。満一歳の誕生をお祝いする「一升餅」を背負う伝統行事にはじまり、入学・卒業・結婚など慶弔祭事に餅は欠かせない存在です。また、古くから餅は神仏に供物として捧げられ、人々が神仏祈願してきた歴史があります。特に北陸地方は、米文化が発達し、餅文化が地域文化と強く結びついてきました。
5代目の修さん、家業を継ぐということは地域の文化を担うということでもあるとしっかりと受け止められています。
天野餅店の餅は保存料を一切使っていませんので、その分、柔らかさが長く続きませんが、昔ながらの餅の味を安心して召し上がれます。店頭には餅のほかにも、変わり種のおまんじゅうや、一見あっと驚く真っ黒などら焼き『ごまどら』も並びます。 『ごまどら』は、皮となる生地に黒ごまペーストを混ぜ込み焼き上げています。香ばしいごまの風味とやさしい餡の甘さが口の中で広がる人気商品。
「商品の開発はお客様の声からアイディアをいただくことも多いです。変えてはならないもの、そして新しく取り入れるべきものについて試行錯誤を重ねています。新商品の開発やホームページを使った情報発信が、砺波の発展の一翼になれればと思っています」
地域文化と食文化を継承するお店。いつまでも守り継がれてほしい味がここにあります。
営業時間:7:00~19:00
定休日:月曜日
■事業所名: ㈲天野餅店
■代表者: 天野 修
■所在地: 〒939-1366 砺波市表町14-10
■TEL: 0763-32-2446
■FAX: 0763-32-2490
■ホームページ:http://amano-mochiten.com/