〉夢ひらく〉若鶴酒造 株式会社(2021年8月号) 酒類製造業
~ 砺波から世界へ、感動を与える日本酒とウイスキーを目指して ~
今回は、日本酒の醸造で160年近くの歴史を持ち、最近では北陸で唯一のウイスキー蒸留所としてウイスキー部門にも力を入れている若鶴酒造(株)についてご紹介します。
地元を大切にしたいという思いから、様々な事業を展開されています。
富山県の伝統産業である「高岡銅器」の鋳造技術を用いて、梵鐘造りの名匠である(株)老子製作所と富山県産業技術研究開発センターとの共同で開発した、世界初の鋳造による大型ウイスキー蒸留器「ZEMON(ゼモン)」は、経済産業大臣賞を受賞しています。
また、地元で愛されている「辛口 玄」について、コアなファンの方々はもちろん、若い方の認知も広めたく、この秋口からTVCMを流す予定だそうです。その中では、地元の景色も映したいとの事です。
輸出にも注力されています。「ようやく今年は全体売上の15%を超えそうです。まだまだ海外はチャンスがあり、更に拡大していきたい」とおっしゃっていました。富山のおいしさが海外でも楽しんでもらえる事、今から楽しみですね。
小杉社長は、「仕事を通じて社会に提供する価値の質と量を高めていく事」、「お客様に楽しんで頂いたり、喜んでいただくこと」、そして「従業員や納入業者など、製品に携わる全ての仲間」を大切にしたいと語ってくれました。「新参者の私に対して、砺波の皆様は温かく向かい入れてくださった。若鶴飲んでいるよ、ウイスキー部門もがんばっているね、とお声がけいただく時は本当に嬉しくなります」。
昨年3月に完成した「令和蔵」では、お酒と富山の味覚とのマリアージュを体験できるのはもちろん、酒粕を食べて育った砺波野乳牛のソフトクリームを販売したり、使い終えた樽材を薪ストーブに活用したりと地域資源の循環を大切にしています。「大正蔵」、「三郎丸蒸留所」と合わせて産業観光の拠点として、砺波への誘客に貢献できるよう、さらに人と地域がつながるような取り組みを推進していきます。
■事業所名: 若鶴酒造 株式会社
■代表者: 代表取締役 小杉 康夫
■所在地: 〒939-1317 砺波市三郎丸208
■TEL: 0763-32-3032
■FAX: 0763-32-1251
■ホームページ: https://www.wakatsuru.co.jp/