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夢ひらく〉Japnese style”Do-Luck” kappo 久遠(2022年4月号) 割烹料理

Japnese style”Do-Luck” kappo 久遠(2022年4月号) 割烹料理

~ 砺波の魅力が詰まった割烹料理店 ~ 

「砺波の素晴らしい職人さんを皆様に知って頂きたいと思いました」。店主の近江清さんはそんな思いから、店舗の建築や庭園の再整備、地鎮祭の神主に至るまで、ほぼ全てを市内の業者に依頼しました。食器には、越中三助焼を使用するなど「砺波愛」あふれる斬新な取り組みが高く評価され、ベストショップTONAMI2022でグランプリに輝きました。

 

2021年7月に割烹料理店を開業した近江さんですが、元は産業機械を販売する営業マンでした。富山県内でラーメン店を経営していた父・初郎さんの後を継ぐ気はなく、東京の大学を卒業後、4年ほど都内で暮らしました。「地元に戻る気はなかったのですが、父が東京まで説得に来まして」。経営者になりたい気持ちが芽生えた時期とも重なり、半ば父に背中を押される形で家業を継ぐ事となりました。
ラーメン店で働き始めた当初は、戸惑う事も多かったそうです。「産業機械なら一度で1億円程度のお金が動く場合もあります。それが数百円ですから…。若い頃は『頭を下げられるか!』という尖った気持ちになりましたよ(笑)」。一方、飲食店経営を探求するうちに、魅力も感じ始めました。「粗利率に着目すると、父の飲食店は産業機械販売のそれを上回っていました。可能性はあると思いましたね」。

 

近江さんは株式会社フォーシーズンズの社長、会長として約30年間、レストランやラーメン店を経営しました。60歳を超えた頃に「本当にしたい事は何か」と考えるようになったのだそうです。そこで辿り着いたのが「美味しい料理と会話を楽しめる割烹料理店をつくる」という答えでした。お店は予約制で、お客は週2日、1日1組、5人までとしています。メニューはコースのみ(1人15,000円~、税・サービス・アルコール込み)で、氷見牛や大門素麺、蛍イカなど新鮮な食材を用いた創作料理で心づくしのもてなしをします。

 

笑いを交えながら質問に対して適格にお答えする近江さん。最後に今後の目標を尋ねると「視点を変えれば『雪透かし』や『溝さらえ』も外国人などの誘客につながります。砺波に観光客を呼び込むため、空き家を改装した散居村リゾートの開設にも取り組みたいです」と語って下さいました。

 

営業時間 予約制のため応相談


事業所名: Japnese style”Do-Luck” kappo 久遠
代表者: 近江 清
所在地: 〒939-1313 砺波市柳瀬420
TEL: 090-3764-1969
ホームページ:https://kappokuon.com/