砺波商工会議所

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

　 令和6年6月27日（木）、砺波商工会議所２階ホールにて第4回通常議員総会が開催され、令和5年度事業報告書並びに収支決算書が承認されました。

 

　令和５年度事業報告総括的概要

 

　令和５年５月新型コロナウイルス感染症が５類へと移行され、人や物の動きが戻り、消費者マインドも上向き、中小企業の業況判断・賃金上昇率が約３０年ぶりの高水準 を記録するなど、経済活動に回復の動きが見られました。しかしながら、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化、中東における武装勢力間の衝突の深刻化、世界各地で多発する異常気象など世界情勢の不安定さがもたらす原油や原材料価格の高騰、加えて１５０円を超える円安もあり、エネルギー価格高騰、物価高、加えて構造的な人手不足等、企業を取り巻く環境はまだまだ厳しい状況にあります。
　１０月にはインボイス制度がスタート、前年度より準備はしていましたが、制度そのものの理解と移行経過措置の煩雑さが事業者の事務的混乱を引き起こしていました。さらに令和６年元旦には能登半島地震が発生しました。お亡くなりになられた方には心よりお悔み申し上げ、被災された方にはお見舞い申し上げます。振り返ると令和５年度は、変化が激しく期待と不安が混沌と入り混じり、先行きの不透明さが一段と増した一年でした。
　このような背景の中、商工会議所としまして、景気回復の後押しとすべくプレミアム商品券事業を実施しました。より多くの市民に利用いただけるよう販売方法を工夫し、80％を超える加盟店からも効果があったとのアンケート回答もあり、市内の消費喚起に一定の効果をもたらしたと分析しています。砺波の地域資源である「となみブランド」にスポットを当て、その認知度を高め、販売・生産者の奮起を促進し、地域経済活性化につなげようと新イベント「となみブランドフェア」を開催しました。新しい催しということで、周知不足であったり、生産者の熱量の差であったり、時期的な問題があるなど、様々な課題が明らかになり、今後改善すべく検討してまいりたいと考えております。
　インボイス導入の対応として、各地区商工業会や業界団体での説明、講習会、個別相談等を通じ、制度の周知に努めました。５年分申告時の消費税申告支援は前年と比較して１．７倍の件数対応をさせていただきました。創業者育成として個別の開業相談そして「となみ野創業塾」を実施し、例年より多い２２名の方に受講いただきました。インキュベート施設である「砺波市ハイテク・ミニ企業団地」にも、新規独立企業が入居しました。
　企業の人材確保への取り組みとして、次世代環境委員会を中心とした「砺波発信事業」において、会員企業の会社紹介・人材雇用動画を集め、５年度に導入した大型ディスプレイを活用し、ハローワークの企業説明会や他所での展示会、会議所ロビーでの放映を行い、会員企業ＰＲを支援しました。また「ハローワーク徹底活用法」セミナーやハローワーク所長による「求人募集のコツ・現代の求職者の傾向」講話会も開催しました。人材確保への取り組みは６年度開催する「となみ産業フェア・パワー博」においても重要なテーマと位置づけ、引き続き注力してまいります。
　令和６年度、当所は創立７０周年を迎えますが、先達のご労苦に感謝しながら次の世代につなぐべく、会頭方針である「商工業の次世代活性化を推進しとなみの未来をを創造しよう」を肝に銘じ、「現場主義」「双方向主義」を基に、会員事業所に寄り添い「会員のための会議所づくり」に、役職員一丸となって、時代の変化をとらまえながら努力を重ねてまいりますので、会員の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

 

令和５年度一括収支決算の概要

		（単位：千円）
	科　目	決算額	割合
収 入 の 部	会費	20,701	16.1%
	交付金	33,570	26.1%
	事業収入	32,360	25.1%
	負担金	17,719	13.8%
	協賛金	0	0.0%
	雑収入	2,386	1.9%
	繰入金	3,950	3.1%
	繰越金	18,032	14.0%
	合　計	127,720	100.0%
支 出 の 部	給与費	43,234	33.6%
	旅費	548	0.4%
	事務局費	23,084	17.9%
	事業費	18,510	14.4%
	会議費	1,447	1.1%
	分担金	1,730	1.3%
	福利厚生費	6,557	5.1%
	交際費	239	0.2%
	退職金積立金	793	0.6%
	雑費	587	0.5%
	租税公課	2,345	1.8%
	繰出金	10,000	7.8%
	選挙費	0	0.0%
	予備費	0	0.0%
	次期繰越金	19,640	15.3%
	合　計	127,720	100.0%