〉夢ひらく〉菓芸 ふく扇(2007年3月号)和菓子製造販売
~和菓子に魅せられて~
昨年9月にオープンした、和菓子屋『菓芸 ふく扇』。
お店の外観は、漆器屋さんや染め物屋さんと間違われることもあるというほど、和風の落ち着いた雰囲気がかもし出されています。 お菓子作りが子供の頃から好きだった湊さんは、高校を卒業と同時に和菓子屋さんへ修行に出られます。
でも、なぜ和菓子だったのでしょう? 「きっかけはカステラでした。砂糖を大量に使うカステラを家庭で膨らませるのは難しい。どうやった らおいしいカステラを作ることができるのか、そんな思いがきっかけでこの道に進みました。」 しかし、その道のりは長く険しいものであり、『一人前になるには、干支一回り』と言われるほど。 「最初の4年間は洗いものと、卵わりの日々でした。職人としての立ち振る舞いから技術、基礎から学べたことに今は感謝しています。」
そんな厳しい修行の中でも、四季折々を表現する和菓子に次第に魅了されていきます。 それから17年、念願だった自分のお店を構えられ、現在、厨房は一人で切り盛りされています。
店頭には、どら焼き・ういろう・大福、生菓子など、常時 10種類ほど和菓子が並びます。 「お客様からは、いつまでも味を変えずにおいしいお菓子をつくってくださいね、というお言葉をいただいています。これからもご要望にお応えしていけるよう励んでいきたいです。」謙虚な人柄の中にも職人としての心意気が感じられます。
今の季節のオススメは桜餅とうぐいす餅。甘さは控えめながら、餡のおいしさが口の中に広がります。時には、商品が売り切れてしまって、早めにお店を閉めることもあるそう。 うららかに~お茶を飲みながら、和菓子でのんびりしてみてはいかがでしょう。
営業時間 AM9:00~PM7:00
定休日 水曜日
■事業所名:菓芸 ふく扇(かげい ふくせん)
■代表者:湊 都司彦
■所在地:〒939-1364 砺波市豊町1-10-20
■TEL:0763-32-5854