砺波商工会議所

～里山再生に挑む～

富山県を代表する主なスギは３種類あります。立山スギ・ボカスギ、そして増山スギ。増山スギは砺波市が主な生産地として知られて、また市のシンボルの木として親しまれています。

 

しかし、その増山スギが全滅の危機に直面しています。それを知った藤井さんは増山スギ復活に奮起されます。 「増山スギは材質が硬く、強度に大変優れています。また木目も緻密で鮮明、とても美しい木です。なんとかしてこの木を復活させたい、そしてもっと多くの人に見てもらいたい。それが苗木の育成のきっかけでした。」

 

そして、今年８月、県が実施した「県産材ベンチコンペ」に増山スギを加工したベンチを応募。年輪表面の凹凸を生かした技法が認められ、多数の応募者の中から見事、優秀賞を受賞されました。注目を集めるベンチは今後、販売を考えられています。

 

一方、増山スギの植栽を進めるにあたり、藤井さんは里山の再生にも力を注がれています。 木の生育を助けるためには、光合成ができるよう採光を良くする必要があります。伐採時にでた間伐材は、薪やしいたけの原木として販売されています。 今、この再生活動が実を結び、芹谷野丘陵『桃山』は森林浴やきのこ狩り、山菜取り、炭火焼き体験、バーベキューができる里山に蘇りました。ここには増山スギ5,000本の挿木畑もつくられ、苗木が植えられています。

 

「人の手を入れず、山を放置しておけば自然環境は破壊されます。森を整備して、人が安心して山の良さとふれあえる里山をつくりたいです。」山が大好きだとおっしゃるその目が輝きます。

 

里山再生には５年、10年…とまだまだ時間がかかります。この活動を広めていく限り藤井さんの夢はつづきます。

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■事業所名：藤井工務店
■代表者：藤井　精二
■所在地：〒939－1405 砺波市福岡445
■TEL：0763-37-2047
■FAX：0763-37-2058