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夢ひらく〉一丸紙店(2009年3月号)結納、祝儀用品販売

一丸紙店(2009年3月号)結納、祝儀用品販売

~二人の門出を祝う縁起物~

 区画整備のため、新店舗に移転した「一丸紙店」は結納など慶事の際に用いる、水引を扱っています。
『水引』という言葉は、仏教の世界で水は全ての汚物を清め、水を引いたあとはすがすがしく清らかになるので、清らかな品を贈るという意味からその名が付いたそうです。ご主人の真田 一栄さんは2代目。
「昔は見合い結婚が多く、家と家の結びつきが深かったため、立派な結納が取り交わされていたものです。いまは恋愛結婚が大半を占めていて、本人同士がよければそれでよいという考え方もあり、だんだん結納が簡素化される傾向にはありますけれど。」
関東と関西、また県内でも呉西と呉東では結納の様式は異なり、簡素な関東式に比べ関西式の富山は、名古屋と並んで豪華なつくりとなっています。ただ、時代の移り変わりもあり、その様式は十人十色のようで一丸紙店ではお客様のご希望に応じて、ご用意ができます。
また、結納後の水引を利用して飾り羽子板に仕立て直すこともされています。
「結納は周囲に結婚を認めてもらうため、形の上でもしっかりするための大切な儀式です。少子高齢化の影響もあって、結婚自体の数は減ってはいますが、それでも結納だけは行いたいと思っている方は結構いらっしゃるものです。」
目にも鮮やかな水引細工は、人生の門出に花を添えるとともに、これから始まる新たな一歩を厳かに受けとめるという気持ちにさせてくれます。「夫婦ともに白髪になるまで仲むつまじく幸せであるように」そんな願いを込めて水引はつくられています。


事業所名:一丸紙店 (いちまるかみてん)

代表者:真田 一栄
所在地:〒939-1375 砺波市中央町2‐12
TEL:0763-32-2759