「成功したるを確信するに至れり」
上中啓三の実験ノート
上中は、1900年の7月20日から11月15日まで、実験ノートを書いています。
実験材料は、牛の副腎の抽出エキスで、これらの材料は、譲吉が、パーク・デイヴィスから入手していたものです。
実験開始2日目には、「希望すこぶる強盛。結果は好約束示す」とあり、主成分を取出したのではと期待しています。
「多量の新鮮なる
8月4日、「結晶状粉末となれり」。
8月5日、「いよいよ主成分分離は我がラボラトリーにおいて成功したるを確信するに至れり」。
9月19日には、